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[ 243] @IT:マインド・マップとUMLを使った要求分析支援(前編)
[引用サイト]  http://www.atmarkit.co.jp/farc/rensai/mm01/mm01a.html

マインド・マップをご存じでしょうか? 最近、日本でも新しい「メモ技術」として注目されるようになってきた記法です。この記事では、このマインド・マップという記法が、ITの現場でうまく使えないだろうか、というアイデアを紹介します。特に、IT分野で標準化されているUMLをうまく補完するツールとして、要求分析という上流工程をまず取り上げたいと思います。
ITシステム開発において要求分析を行う場合、現在ではUMLを使ったオブジェクト指向による概念モデリングや、ユースケース分析が主流になってきています。しかし、UMLには強い制約(記法の意味と文法)があり、誰でもすらすらとまとまるものではありませんね。特に、顧客へのインタビューを行う場面では、その場でUMLにまとめるというのは至難です。そこで、顧客との対面場面ではとにかく「顧客の言葉を集める」ことに徹し、それをメモ(インタビューの議事録)として持ち帰り、いったん、じっくり考えてからUMLで仕上げ、それを顧客と合意する、という二段構えで要求分析を行うのが一般的だと思います。
この記事では、その「顧客の言葉を集める」場面において「マインド・マップ」という記法を使うことを提案します。この記法は、高速に、かつ、印象深いメモを取ることが可能で、後でそのメモを見返したときにその場面を思い出しやすい、という特徴があります。そのマインド・マップで書かれたメモから、UMLによる要求分析にどのようにつないでいくか、という具体的指針まで提案したいと思います。
人間の脳は、1兆程度の脳細胞(ニューロン)からできています。そして、その脳細胞は樹状突起と呼ばれる放射状に伸びた千程度の触手でほかの脳細胞と結合しています(シナプス)。シナプスは脳全体では100兆から1000兆あり、われわれの大脳は10テラバイトを超える記憶容量を持つといわれています。これは、DVDの映画なら2000タイトルに相当し、1日12時間見ても見終わるまでに1年間かかる情報量です。ものが思い出せない場合、よく、「記憶力が悪い」といういい方をしますが、実際には記憶されているものを取り出すことができない、という表現が正確です。この膨大な記憶量から必要なものを探り当てる能力、すなわち「想起力」が記憶力のキーだ、というのがトニー・ブザンの主張です。
また、右脳と左脳の働きについても、最近よく分かってきました。右脳は図形処理や直感的思考を担当し、左脳は言語処理や論理的な思考を担当しています。マインド・マップは、ニューロンとシナプスの構造を模した放射状のビジュアル構造と、キーワード連想を使った論理構造で、右脳と左脳の両方を刺激します。マインド・マップに近いものにダ・ヴィンチのノート(図2)があります。その構造は、絵と文章が交錯しており、右左両脳の協調によって成り立っていることが分かるでしょう。
このような人間の脳の働きを、コンピュータと対比してみます。コンピュータは情報をデジタルで処理するため、大量の情報を正確に長期間記憶することが得意です。一方、人間の脳は、脳細胞のシナプスを伝わる電気信号の強弱というアナログな情報処理メカニズムのため、時間の経過とともに情報の細部が失われる記憶の劣化は避けられません。しかしながら、与えられた情報に対して無意識に重み付けを行いながら、同時に過去の記憶の中から類似、関連する情報を検索するという、現在のコンピュータではまねのできない高度な処理を瞬間的に行うことが可能です[2]。
[2] 例えば、毎日鏡で見慣れているはずの自分の顔ですら、「正確に」思い浮かべることは困難ですが、小学校以来の友人にばったり出会っても、それまでに知り合った数百人、数千人の友人・知人の中から瞬間的に個人を特定し、その名前や忘れていた過去のエピソードまで次々に思い出したという経験は誰にでもあると思います。
記憶しているものを思い出す力、それは、連想とかかわっています。連想は、発想の連続です。うまくビジュアルな刺激を使えば、昔の友人のようにこの連想を喚起することができ、記憶を呼び覚ますことができるのです。
この想起力・発想力を高めるに、脳のメカニズムにうまく働きかけるのがマインド・マップです。情報を簡潔なキーワードに集約し、キーワード間の連想関連を放射状に広がるビジュアルな位置関係で描くことで、イメージによる記憶が呼び起こされるだけでなく、図形処理のために右脳が働き、同じ右脳による直感的思考を喚起して、脳の記憶と検索のメカニズムを働きやすくします。
この記憶を呼び覚ます力、想起力のおかげで、例えば、ボーイング社では、航空機の製造マニュアルを長さ7メートルのマインド・マップにし、研修期間を大幅に短縮、1000万ドルの経費削減をしたという報告があります。また、自閉症の子供がこの記法を使うことでどんどん自分の世界を広げていったという報告もあります。
さて、少々マインド・マップについての説明が長くなりました。次に、これをどのように私たちの仕事の現場で使っていくか、という観点で考察していきましょう。
ここでは日々の仕事の場面において、どのようにマインド・マップが活躍しているか、具体例を基に示したいと思います。以下に、筆者らの周りのマインド・マッパー[3]たちが実際に行っている具体例を、5つ紹介します。
マインド・マップで、議事録やインタビューの記録を作ります[4]。決まったこと、聞き取ったことなどをどんどん打ち込んでいきます。テンプレートとなるBOI(議事録であれば、日時、場所、参加者、目的、アジェンダ、宿題、インタビューであればインタビューしたい項目)などをあらかじめ用意しておくことで、素早く記録することができます。マインド・マップツールによっては、マウスを使わずに「リターン」キーでどんどん兄弟トピックスを作って、「INS」キーで子トピックスを作っていくことができますので、とても快適に入力できます(図3)。また、目立たせたい部分を塗りつぶす、などの細工もできます(宿題、の部分など)。
マインド・マップで、プレゼンテーションの骨格(メモ)を作ります。パワーポイントの資料の下書きとなります。マインド・マップツールによっては、そのままプレゼンテーションできるものもあります。マインド・マップでプレゼンテーションの骨格を作成する利点としては、全体を見渡すことができるという点です。プレゼンテーションソフトで全体表示もできますが、基本的には1画面1枚のシートの集合です。全体のストーリー展開や、つながりを一望できるため、プレゼンテーションの骨格がぶれないようにチェックすることが容易です。さらに、マインド・マップをそのままプレゼンテーションに利用すれば、通常のシート集合のプレゼンテーションに比べて、聴衆が常に全体感を知ることができるという利点もあります。先のKent Beckは骨子のマインド・マップを1枚表示したまま講演をしていました。恐らくそのマインド・マップは聴衆に非常に強いインパクトを与えたはずです。
大きなホワイトボードにテーマを書き、全員でマインド・マップを作るという手法があります。お互いのアイデアに刺激されて、どんどんマップが広がっていきます。数人で書いたブレインストーミングの成果は、壮大なマインド・マップになります。図4は、プロジェクトの「振り返り」(KPT)をマインド・マップを利用して行った例です(図4)。
KPTはプロジェクトの振り返りを行う際のフォーマットの1つです。KeepのBOIには、今後も続けたいことを、ProblemのBOIには、問題点を、そしてTryのBOIには、次回試してみたいことを書き込んでいます。マインド・マップを使わない会議で、参加者がここまでたくさんのホワイトボードに書き込みをするという情景があるでしょうか? マインド・マップの自由な記法は、ホワイトボードの隅々までコメントを書けるほど柔軟性に富んでおり、自分の言葉でコメントを書こうという意欲を促進させます。
読んだ本、聞いた講演・セミナーの概要を、マインド・マップを使ってまとめることもできます。講演・セミナーでは、素早くメモを取る必要があるため、キーワード指向のマインド・マップは非常に相性が良いといえます。さらには、完成したマインド・マップを見ることで、講演・セミナーの構成がバランスが取れていたかが一目で分かる[5]という利点もあります。そして、このメモを見ることで、実際にそのセミナーの場面を思い出すことができる、という想起性が生かされる使い方です。特に最近ではセミナーに行くと、その場でスケッチブックを取り出してマインド・マップにメモを取っている人を見かけるようになりました(図5)。
『3色ボールペンで読む日本語』や『声に出して読みたい日本語』で有名な斎藤孝さんの著書に『偏愛マップ』自己紹介手法があります。これは、自分の趣味(偏愛しているもの。特にオタクであればあるほど、特殊であればあるほどよい)をマップに書いて見せ合う、という手法です。プロジェクトのキックオフのときに、これを使って自己紹介しているチームがあります(図6)。
マインド・マップという記法を、UMLを補完するツールとして、要求分析などの上流工程で応用する方法を紹介

 

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