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ほとんどとは?/ ノーローン

[ 390] ほとんど無能
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/c-pete/

冲方丁は闘う作家なのだと再認識させられた。誰と戦うのか? 世界と闘っているのだ。ライトノベルという媒体で、文学に戦いを挑み、世界の悲しみと未来に戦いを挑み、そして読者にも戦いを挑む。
スーダンのダルフール地方で起きた大虐殺事件の国際裁判が、ミリオポリスの国連都市で開かれる。被告人の軍事独裁政権の将軍と彼の有罪を証言する7人の証人たち。MSSの特甲児童の少女達は彼らの護衛を命じられるのだが、対面した証人達の強靭な意志に打たれ、心を通わせ、何としても守り抜く覚悟を新たにする。しかし、厳戒態勢の国連都市を武装テロリストが急襲。予想外の大部隊、重武装、悪天候により孤立する警備隊、巧妙に張り巡らされた計画と罠、裏切り、そして、最強の敵の登場。我が身をいとわず奮戦する少女達だが、自らの死さえも見越していたかのように淡々と殺されていく証人達。
圧倒的な筆力で描かれる少女たちの戦いはまさにノンストップ。500Pを超える文量も苦にならない。特にIV巻では鳳たちを支える大人たちの戦いが熱い。MSSの面子だけではなく、7人の証人たちそれぞれの信念と真意。本作がただの戦闘美少女によるSFドンパチに終わらないのは、この大人たちの戦いがあるからこそ。逆説的に言えば、やはり既に冲方丁にとって少女たちの戦いを描くリミットが迫っているように思える。シュピーゲルシリーズは、それぞれ6巻で締めくくられるそうだが、冲方丁はどのようにこの作品との闘いに終止符を打つのだろうか? ドキドキするっしょ!
しかしながら、本作で僕が最もしびれたシーンは戦闘などではなく、世界統一ゲームという架空のTRPGを特甲児童の少女たちと証人たちが行うシーンだ。実質、読んだ感覚ではTRPGというよりも高度に発達したディプロマシーとでも言うべきか。このゲームの過程で描かれる未来予想はとてもスリリングかつ現実的。実際、地球温暖化や次世代エネルギーによる食物高騰、水危機まで一級のドキュメンタリーを読んでいるような感覚だ。現在進行形で続いているスーダン・ダルフール危機などと併せて、やはり冲方丁はライトノベルの舞台から読者に強く戦いを仕掛けてきている。
僕がいまさら言うまでもないのですが、文句なしに数多のライトのベル読者にお薦めできる作品でした。以下若干ネタバレありで感想を書いています。
大瀑布と呼ばれる海の断層を境目に、ふたつの大陸国家が飛空挺を駆って戦う世界。主人公は両者の混血児として生まれ孤児として育ち虐げられつつも、飛空士としての腕は確かなもの。その腕を買われた主人公に託された任務こそ、「次期皇女妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ」というもの。
そして始まる12,000キロのふたりだけの飛行譚。次々と襲い掛かる敵機との手に汗握る空中戦、そして「ローマの休日」を髣髴とさせる身分違いのふたりの心の機微。どちらも巧く描かれていますが文章力を感じさせるのは熱い空中戦。戦闘シーンになるとぐいぐい引き込まれてしまいました。もうひとつの主題のほうですが、確かにこれも美味しい。王道中の王道な話をそつなくこなしていて好印象。ただ、日常のシーンになると若干文章にメリハリがなくなってしまうのが惜しいところ。
ただし、そんな瑣末なことを消し飛ばしてしまうラストの展開は見事の一言。とはいっても、アクロバットな着地ではなく、誰しもが半ば予想しえるほろ苦い結末。しかし、だからこそこの作品は多くの読者に感動を与えているのでしょう。そして最後にもう一度表紙を見て余韻に浸ることをお勧めします。
五月病の季節も明けて心機一転と宣言した矢先の入梅。どうも僕の心身は単純な構造のようで、鬱陶しい雨と共にここ二日ほど寝込んでいました。身体のだるさは言うに及ばず、目・肩・腰は悲鳴を上げ、精神状態も芳しくない有様。盛りを迎えて、猛々しく吼えまくっている近所の犬どもにもうんざり。
迷わず限定版を購入。早川書房も商売上手になりましたね。ついでなので、早川ネットショッピングの商品をぜひとも発売してください!
ともかく、2巻になって収録作倍増はうれしいところ。だけど、コマ外薀蓄が削られちゃって……なんてのは贅沢だよね。最後の書き下ろしマンガもウルっとさせられてしまいましたよ。いかんなあ、最近涙腺が緩すぎる。
雑誌掲載された第129話は未収録とのことで残念。大人の事情なのでしょうか? 大人の事情といえばアニメ版「俗・さよなら絶望先生」のペリーネタ禁止の事情も気になる!
5月は結局5回ほどしか更新できず、ブログで生存確認されている相手からは「彼は既に実存しない」と言われる始末。先日、珍しく顔を合わせた相手からも「最近は普段何をしているのだ?ニート君」と聞かれること聞かれること。しかし、別にニコ中になっていたわけでもネトゲ廃人になっていたわけでもなく、素直に健康上の理由かあら床に付していたのでありんす……というのも問題だよな。
しかし実際、5月は身体面での不調続き。腸炎になること、なんと3回と新記録を樹立したのを筆頭に、下痢・吐き気・倦怠感と抗癌剤の副作用にもこれまで以上に悩まされる日々でした。特に倦怠感はひどいもので、心療内科の薬を減らしてもらったにもかかわらず悪化する一方。24時間中18時間は床に付しているような生活です。おかげで、体力と体重はみるみる落ちていき、更なる倦怠感の要因となる悪循環。
などとネガティブ日記を続けても仕方がないので、ここはババンと6月の目標を立てておきましょう。頭のリハビリのために本は15冊読むこと。ブログもできうる限り更新頻度を高めモチベーションアップ! 体力面は……散歩?筋トレ?ヨガ?ストレッチ?ここは難しいけど、まずは身体のコンディションを整えなければ精神もついてきませんからね。
ま、双方の主治医にも言われているように無理はせずに養生を重ねながらも、できうる限りのことをしていきたいなと思う、6月1日の朝でした。
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