シーラカンスとは？/ ディック
[ 547] シーラカンス【生きた化石】
[引用サイト] http://www.ikita-kaseki.com/ikita/sirakansu/
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シーラカンスの名前は、化石のことをあまり知らなくてもよく知っているという人は多いのではないでしょうか？シーラカンス＝生きた化石、というイメージを持っている人も多いですよね。名前は知っているけれど、一体どんな形をしてどんな場所に生息している魚なのかまで、詳しくはわかりませんよね。シーラカンスって一体どんな魚なのでしょう？ シーラカンスが地球上に出現したのは、今から4億年以上前から3億6700万年前頃のデボン紀と呼ばれる時代の中頃です。化石によって、シーラカンスの存在は知られていましたが、白亜紀(1億4000万年前〜6500万年前)以降の地層からは化石が発見されませんでした。そのため、シーラカンスは恐竜とともに絶滅した古代魚だと思われていたのです。実際には、深海でひっそりと現代まで生息していたのですけれどね。 シーラカンスは、ヒレの数が全部で8枚と私たちがよく見る魚よりもヒレが多いのが特徴です。色はシーラカンスが濃い灰色をしており、インドネシアシーラカンスは茶色です。大きさは、画像だけではよくわからないかもしれませんが、体長と体重ともに大体人間と同じくらいといっていいくらい、かなり大型の古代魚です。これだけ大きな深海魚なのですが、シーラカンスにははっきりとした背骨が発達しておらず、脊柱が背骨の代わりを果たしています。また背骨だけでなく、骨格の多くが軟骨でできている古代魚なのです。体内には浮き袋もありますが、他の深海魚とは違い、空気が入っているわけではありません。空気の代わりに脂肪が入った浮き袋なんですよ。 残念ながら、シーラカンスの生態はまだまだ謎に包まれているのが現状です。シーラカンスが出現していた数億年前は、現在のように深海で生息していたわけではありませんでした。浅瀬の淡水にシーラカンスは生息していたといわれています。シーラカンスは「深海魚」「古代魚」として知られているのですが、遺伝的に調べてみると、カエルに近いといわれているんですよ。 シーラカンスは卵を産むのではなく卵胎生という方法で繁殖していきます。『卵胎生』とは、メスが卵を海の中にうみつけるのではなく、体の中で卵を孵化させて稚魚が少し成長してから体外に生み出すことをいいます。シーラカンスが卵胎生だということは、化石の状態から想像はされていたのですが、生きたシーラカンスが体内に大きくなった卵をもっていたことから、証明されました。 シーラカンスが現在生息している地域として判明しているのは、インド洋に面した南アフリカのコモロ諸島と、インドネシアのスラウェシ島周辺です。生息地域は2ヶ所ありますが、シーラカンスの種類は別です。残念ながら、海の中で生息しているシーラカンスを見ることはできません。シーラカンスは深海200〜700mと非常に深いところにいるためという理由と、現在もその生態がはっきりとわかっていないためです。また、深海魚であるために水温や水圧が変化してしまうとすぐに弱ってしまうということもあり、世界中のどの水族館でも見ることはできません。ですが、「アクアマリンふくしま」という水族館の調査チームが生きたままのシーラカンスが泳いでいる姿の撮影に成功しています。「アクアマリンふくしま」にいけば、映像でシーラカンスが海の中を泳ぐ姿を見ることができますよ。また、シーラカンスの剥製であれば、よみうりランドで見ることも可能です。 現在、シーラカンスは2種類が確認されています。これまでずっとシーラカンスは1種類しかいないと思われていたのですが、1998年に新種が発見されました。この2種類以外にもシーラカンスがいたことが化石からわかっていますが、現在発見されている2種類のシーラカンス以外は絶滅したといわれています。 1938南アフリカで発見されたシーラカンスです。最初に発見されたシーラカンスは、標本にされていたのですが、非常に状態が悪くはっきりとシーラカンスとは言い切れませんでした。シーラカンスの完全標本が手に入ったのは1952年のことでした。現在では、1952年にシーラカンスが捕獲されたコモロ諸島地域で200匹ほどが獲れています。 1998年にインドネシアのスラウェシ島の市場で売られているところを発見されたシーラカンスです。地元の人は、インドネシアシーラカンスを食用としていたみたいですね。最初は、南アフリカで見つかったシーラカンスと同じ種類だと思われていたのですが、違う種類であることがわかりました。南アフリカのシーラカンスとは、外見の色が違うだけであまり大きな違いは見られません。 |
[ 548] 特集-「古代魚！シーラカンスについて」
[引用サイト] http://www.pikkoro.net/animal/coelacanth/
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生きた化石として知られているシーラカンス。古代魚として一躍有名になりました。魚にしては大きく、普通の魚ではすむことのできない深海に住み、尚且つ遙か昔から生きているのに一切その姿を変えていません。それこそが、シーラカンスが生きた化石と言われる所以です。現在では、シーラカンスの写真や映像が多く出回っていますが、シーラカンスの生態についてはあまり耳にしません。ですので、ここではシーラカンスの生態についてご紹介します。 ４億年も昔の古代の海を泳いでいたと言われているシーラカンス。長い時を経てなお変わらないその姿から古代魚と呼ばれています。古代魚であるシーラカンスは、インターネットやテレビ番組上で、発見されたというニュースでとりあげられたり、古代魚であることを取り上げられたりなどして、映像や写真だけは多く見られますが、シーラカンスの生態についてはどうでしょうか？ほとんどがシーラカンスが古代魚であることは取り上げるものの、シーラカンス自体の生態についてはほとんど取り上げられていません。では、謎に包まれたシーラカンスの生態についてご紹介します。 現在、シーラカンスはサンマやサバといった魚とは違い、海面から２００ｍ以上潜った深海で暮らしている深海魚です。ほとんど光の届かない深海でシーラカンスは幾年もの間、その姿を変えずに生きてきたようです。はじめは、南アフリカの一定の地域でしか得られないといわれていたのですが、現在では、西インド洋のコモロ諸島周辺で捕獲、発見されています。マダガスカルとモザンビークでもシーラカンスは捕獲、発見されているようですが、それらのシーラカンスはそれらの場所に生息しているのではなく、何かしらの間違いでその土地にやってきた、迷子ではないかと言われています。 シーラカンスにも、オスメスはあり、オスとメスによって大きさが変わってきます。オスは１６８ｃｍ、メスは２００ｃｍ――２ｍもあるとされています。恐竜が生きる時代に生きていた魚だけあって、非常に大きな魚です。また、その体の大きさに比例するかのように、シーラカンスは長生きで１０年以上は生きるのではないかと言われています。外見的、内部構造的な特徴としては、シーラカンスの第２背鰭と第３尻鰭の丁度間に位置するシーラカンスの鰭を支える線状の組織である鰭条という部分が、直接的に脊柱と連なっている小さな尾鰭が存在し、古代魚だけあって背骨は原始的な構造をしており、現代の魚類と比べて貧弱な造りをしており、背骨には水のような液体が中央部に存在しています。また、浮袋には通常空気が入っているものですが、シーラカンスの場合には、浮袋に脂肪がつまっています。 １５０ｍから７００ｍの間の海底に生息しているシーラカンス。しかし、現代に生きる動物の大半は２００ｍ以上の海底には生息できないとされています。しかし、シーラカンスのように、長期に渡って海底で生きているものも多く存在しています。その中でも、シーラカンスがエサとして食べているのは、海底に暮らしている魚やイカと食べているといいます。しかし、シーラカンスは普通の魚に比べて代謝が遅く、あまりエネルギーを使用しないので、普通の魚ほどえさを食べずに生活しています。また、シーラカンスの捕食行動は、マグロなどのように、相手を追い掛け回して捕食するのではなく、相手が自分の近くにやってきたところをすかさず捕食するつという待ち伏せ方の捕食者です。しかし、シーラカンスがエサとして得る魚は、我々が知っているような魚の外見はしていない確率が高いです。シーラカンスにしてもいえることですが、海底に生きる生物は非常に特殊な生態を持っており、外見もとてもユニークな外見をしている種類の海底生物が多いです。 ほとんど全く知られていないのが、シーラカンスの繁殖方法です。シーラカンスは魚類。ですから、卵を産んで子孫を残します。しかし、シーラカンスは、繁殖時に卵を産まずにいきなり子供（稚魚）を産みます。しかし、これは珍しい行動ですが、理論上では不可思議なことではありません。シーラカンスは、受精後に体内で卵を孵化させる卵胎生と呼ばれる生態の持ち主で、シーラカンスのメスの体内で卵から孵った稚魚がメスのシーラカンスから出てくるのです。２ｍ近くあるメスのシーラカンス。それゆえに、その体からでてくる稚魚も通常では考えられない大きさの稚魚が出てくることがあります。その大きさは３０ｃｍ。アザラシやイルカといった海獣類ならば兎も角、魚類であるはずのシーラカンスからこの３０ｃｍ以上の稚魚が生まれるのには驚きですね。また、体内に卵がいる期間が３年と長いのも特徴で、さらにシーラカンスの卵は魚類の中でも最大の大きさで、ソフトボール程度の大きさがあります。しかし、その分他の魚類とは違って、産む卵の数は少ないようです。 シーラカンスが古代魚としてよく知られている中、古代魚でありながらシーラカンスにすっかりその話題を持ち去られている魚も多くいます。では、シーラカンス以外にも存在する古代魚と呼ばれている魚についてご紹介します。 大型高級熱帯魚としてよく知られている古代魚です。アジア、ブラック、シルバーなどなど多くの種類と色があり、鑑賞性も長けた熱帯魚の王様といっても良い古代魚です。野生環境下のアジアアロワナは絶滅が危惧されており、商業的取引は禁止されていますが、養殖のアロワナはその限りではありません。 世界最大の淡水魚と言われています。その大きさは、４.５ｍとも５.２ｍとも言われています。シーラカンス同様に１億年はその姿を変えていない生きた化石と言われている古代魚です。また、ピラルクーは夫婦で卵、稚魚を世話する生態を持った魚類には非常に珍しい生態を持った古代魚です。 某歌手も魅了してしまう古代魚です。アロワナと同様に高額な値段で販売される高級熱帯魚です。大きい固体から小さい固体まで、そして色とりどりのエンドリケリーが販売されており、本当に魅力的なものだと、車が一台買えてしまうほど高価です。ですが、非常に魅力的な姿と生態をもった熱帯魚です。 上の三種と同様に大きくなる種類の多い古代魚です。熱帯魚として飼育されることが多いですが、実際には低温の水の中でも生きられるため、屋外の池で飼育する方もいるようです。また、非常に臆病で人を襲うということはまずありませんが、とても体が堅いので注意が必要です。 |
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